2013年8月18日日曜日

エジプト騒乱 治安部隊によるデモ隊への激しい銃撃






暫定政権がムスリム同胞団への解散命令検討 死者800人超える
2013.8.17 22:24 中東・アフリカ

17日、カイロのモスクからモルシー派の男性を連れ出す治安部隊(AP)
17日、カイロのモスクからモルシー派の男性を連れ出す治安部隊(AP)

 【カイロ=宮下日出男】エジプト保健省は17日、国内各地で16、17日に起きたモルシー前大統領支持派と治安部隊の衝突で計173人が死亡したと発表した。負傷者は1330人に上った。暫定政権は同日、モルシー氏の出身母体のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団に解散を命じる検討に入ったことを明らかにした。
 モルシー派の座り込みが強制排除された14日以降の死者は800人を超えた。
 内務省は17日、衝突の際に暴力行為などがあったとしてモルシー氏支持者ら1004人を逮捕したと発表。同胞団は全土で17日から1週間連続で抗議デモを行うように呼びかけているが、大量の逮捕者が出たり、実際に解散を命じたりされれば大きな打撃となる。
 同国では現在、夜間の外出が禁じられていることから、16日のデモは夜にはほぼ沈静化した。だが、カイロではデモ参加者の一部がモスク(イスラム教礼拝所)に立てこもり、包囲した治安部隊が17日、明け渡しに向け折衝を継続。付近では銃撃もあったようだ。
 フランス通信(AFP)によると、治安当局は17日、モルシー氏を支援していたとして国際テロ組織アルカーイダ率いるザワヒリ容疑者の実弟を逮捕した。

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