2013年10月28日月曜日

バンクギャランティー

バンクギャランティー

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バンクギャランティーとは、輸入者がB/Lなしで貨物を引き取ろうとする時に船会社に差し入れる保証書で、銀行の連帯保証が付与されたもの。L/Gの一種。
本来、3通のオリジナルB/Lが発行された船積の場合、貨物の引取りには1/3通以上のオリジナルB/Lが必要であるが、日中・日韓等の近海輸送においては荷送人が発送するオリジナルB/Lよりも貨物が先に到着してしまう、という事態が起こりうる。また、近海輸送以外においても信用状取引を利用した場合にオリジナルB/Lを含む船積書類の到着が遅くなる危険性は常に存在する。
通常、オリジナルB/L未着のままコンテナターミナルに貨物を放置しておけば、フリータイムを超過し、デマレージ等のチャージが発生してしまう。そのため、輸入者としてはオリジナルB/Lの到着を待たずに早期に貨物の引取りを行いたいと考える。
だが、オリジナルB/Lを所有していない輸入者に対し貨物を引き渡した場合、貨物の引渡しを行った船会社はオリジナルB/Lを持った“善意の第三者”に対して対抗できない、というリスクがある。そのため、通常は船会社はオリジナルB/Lを持たない輸入者に対し貨物の引渡しを拒否する。
そのため、輸入者は銀行(通常はL/C発行銀行)に依頼し、連帯保証人となってもらうことで信用を上乗せした上で船会社に保証書を差し入れ、貨物の引取りを行う、という手順を踏む。この銀行の保証の付いた保証書をバンクギャランティーと言う。

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